僕らの使命

陶磁器を作り出すところを窯元といいます。とある産地では、全盛期に1300社 あった窯元も現在では540社まで減っています。その背景には、時代の変化、消費者のニーズ、燃料の高騰、後継者不足などのさまざまな原因が重なり、廃業するところが多いそうです。
「器にこだわる人が少なくなった」と窯元の方たちは口を揃えて言います。一方で、 料理人は「もっとこんな器を作ってほしい」と言います。求め合っているはずの 両者の歯車が噛み合っていないのです。
産地に足を運び、窯元を見ると、カタログには載っていないたくさんの器がありました。雨風も防げない、光も届かない倉庫の片隅にホコリまみれの器が無造作に置いてあります。不良在庫と呼ばれるその中に、今、料理人に求められている器がありました。これを目にした時、作れないのではなく、料理人の声がここまで届いていないだけだと感じました。 料理人の使命は、料理を通してお客様に幸せを感じてもらうこと。窯元の使命は、 料理の価値を上げる器を作ること。そして僕らは、料理人と窯元の架け橋となり 両者の想いを曲げることなく真っ直ぐ伝え、それを形にする。それが僕らの使命 です。